新着記事一覧
PERの正しい考え方、使い方
ただし、株価を考えるためには企業業績と並ぶもう一つの柱であるバリュエーションがわからないと、企業業績と株価が密接には結びつきません。そこで、ここではバリュエーションの中でも最もポピュラーなPERの使い方を解説します。
バリュエーションの中でもPERは多くの人が使っている割には、大多数の人が良くわかっていない指標です。そもそも専門家の中にも間違ったPERの使い方をしている人が多く見かけられます。
実はPERは極めて奥の深い指標なのですが、その使い方を身に付けると、とても使い勝手の良い指標となります。実際の理論は結構ややこしいのですが、車の運転と同じで、身に付けると自然に使えるタイプの理論です。また、車と同じで操作方法を覚えれば、機械構造のメカニズムは知らなくても事故を起こさず運転できるようになります。
実は、知らない人も多いと思いますが、世の中には極めて精緻にPERも含めたバリュエーションについて学術的に研究されたレポートが大量に出回っています。しかし、それらの学術レポートはいくら読みこなしても、個別銘柄の投資には使えません。バリュエーションだけではなく、企業経営における投資効率などの研究も多くありますが、結局誰も個別銘柄の投資価値にまで落とし込んで研究していません。あくまで全体平均や企業分析にとどまります。
ROE、EVA、ROIC、WACC、PER、PBR、PCFRなどなど古くから議論されたものに加え、新しいものもどんどん出てきます。しかし、それらを理解して個別銘柄の投資に使える人がどれだけいるでしょうか。私は自信を持ってほぼ皆無だと断言できます。
企業研究はあくまで企業研究で終わり、バリュエーションやパフォーマンス分析もマーケット全体やポートフォリオの話で終わっています。そのため、一生懸命それらを読んでも、結局個別銘柄の投資には役立ちません。もちろん、読んだ人が個別銘柄に落とし込む分析をできれば可能ですが、ほぼ不可能です。また、論文や本を書く人も、個別銘柄には興味がありません。
一方、個別銘柄のレポートにはバリュエーションに触れているものも多くあります。しかし、個別銘柄で検証することなく、それらの学術レポートの結果を引用したものか、逆に極めて稚拙な使い方をしたものか、どちらか二つしかありません。つまり、ファンダメンタルと株価の関係を、個別銘柄の投資に役立つような形で研究したものは世の中にほとんど存在しないのです。
これまで、当ブログでは個別銘柄の投資判断において、そのつど主としてPERを中心にバリュエーションには触れています。しかし、それほど重要なものでありながらバリュエーションに関しては、あまり深く解説せず、PERとPBRを少し織り交ぜる程度で、簡単に説明するにとどめています。
これは、PERという指標ひとつとっても、多くの人がいとも簡単に使い、株式市場では共通用語となっているものの、実は人によって基準が全く違う指標であり、解説前にあまり軽々しく使いたくなかったためです。実際、PERという指標は、かなり使い方が難しいものです。PERを使うためには、いろいろな制約条件があり、いつでも同じような使い方はできないのです。
それにもかかわらず、このPERほどいい加減に用いられている指標もないのです。PERは、
PER=株価/今期予想EPS
で計算できます。つまり、利益の何倍に株価を買っているかという計算式です。そのため、10倍なら10年分の利益、20倍なら20年分の利益と表現されることがよくあります。これはかなり頻繁に使われる表現です。しかし、だから何だと問われて、答を持ち合わせている人はいません。つまり、20年分の利益とはどういう本質的な意味があるのかということや何倍が妥当なのかという問いに対する答えは持っていないのにもかかわらず堂々とこのような言い方をします。
もちろん、PERという概念も、学術的にさまざまに研究されており、学術的な解釈はありますが、われわれが直感的に理解できるような答えではありません。突き詰めても、突き詰めても実体が見えにくく、答えのないものなのです。
一方、ある銘柄のPERは何倍であるという表現や、だから割安だとか、割高だとかいう表現はあらゆるところで使われています。極端にいえば、ほとんどの人が本当のところはわけもわからず、わかったつもりで使っているのです。しかし、十分理解して、使い方さえきちんと行えば、業種によっては他の指標を使わず、PERだけで高いリターンを得ることもできます。
今回、バリュエーションを解説するに当って、PERに関して、さまざまな角度から検討しようと思います。まずはPERの初歩的な原理、原則の解説からスタートします。
さて、ということで今後PERに関する研究レポートを作成してゆきます。多分、10回以上になると思います。そこで、このPER研究レポートを販売します。通常の銘柄レポートは1本1,000円ですが、このPERレポートは何本になるかわかりませんが、全部合わせて1,000円とします。
申し込みはこちらからどうぞ。
http://cherry100.mods.jp/ra/s/796
こちらのフォームの請求レポート欄に
レポート番号:PER1-20140915
と記入してお申し込みください。
ブログでは、その他企業の決算速報や関連記事の紹介を行っています。興味のある方は下の株式関連記事目次をご覧ください。
株式関連記事目次

にほんブログ村
【無料レポート差し上げます】
レポートの詳細はこちらをご覧ください。
→『儲かる株式投資「これだけ知っていれば鬼に金棒。みなし損益累積法」』
→「株価変動のメカニズムを知って、本当に株式投資で成功したい人のための教科書(38ページ)」
→「加工食品卸売業の業績見通しと投資判断」 →「柿安本店(2294)の和菓子ビジネスと株価の行方」 →「クスリのアオキ(3398)の業績動向と株価の行方」 →「投資タイミングに来た伊藤園優先株(25935)」 →「停滞期抜け出すサンマルクホールディングス(3395)」→「着実にエクセレントカンパニーの道を歩むニトリホールディングス(9843)」
→「物語コーポレーション(3097)の当面の業績と株価動向」
→「サイバーエージェント(4751)の株価急落の背景と当面の業績、株価動向」
→「株価急上昇の日特エンジニアリング(6145)の今後の見方」 →「復活に転じたトリドール(3397)」
【追伸:無料メルマガのご案内】
このメルマガでは、そのときどきの注目銘柄を掲載しています。加えて、現役アナリストでなければわからないような、生の裏情報なども盛り込んでいます。また、このメルマガでは、アフィリエイトの入門的な解説も取り上げます。
皆さんの中には何度か株式関係の無料メルマガを申し込んで失望された方も多いと思います。私も株式関係の無料メルマガをいくつか申し込んでみました。しかし、内容のあるものはほとんどなく、結局はそこから有料情報に誘導されるものばかりです。しかし、この無料メルマガは包み隠さず銘柄情報を提供します。
申し込みは右サイドバーにあるメルマガ登録フォームにメールアドレスを入力するだけですのでとても簡単です。あなたも、無料メルマガに登録して本当のプロの投資情報に触れてみませんか。
メルマガのバックナンバーが見たい場合は、こちら(バックナンバーリスト)。
ランキングに参加しています。
頼りになるパートナー「常勝株ジャーナル」無料会員募集中
最新コメント
- cherry100:ウエルシアホールディングス(3141):2017年2月期第3四半期決算報告 (01/30)
- gonchan:ウエルシアホールディングス(3141):2017年2月期第3四半期決算報告 (01/30)
- cherry100:無料レポート『株式投資のための企業研究「海外での成長が本格化するアリアケジャパン(2815)」』 (12/07)
- :無料レポート『株式投資のための企業研究「海外での成長が本格化するアリアケジャパン(2815)」』 (12/07)
- :無料レポート『株式投資のための企業研究「海外での成長が本格化するアリアケジャパン(2815)」』 (12/07)
- cherry100:トリドール(3397):2015年2月の月次報告 (05/11)
- あ:トリドール(3397):2015年2月の月次報告 (05/11)